増刊号 フローチャートと検査一覧で ひと目でわかる耳鼻咽喉科診療
3.口腔・咽喉頭編
構音障害—器質性構音障害(舌小帯短縮症,口唇口蓋裂,口腔・咽頭腫瘍),運動障害性構音障害(神経筋疾患,脳血管障害,脳腫瘍),機能性構音障害,言語発達遅延・聴覚障害に伴う構音障害
二藤 隆春
1
1埼玉医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
器質性構音障害
,
運動障害性構音障害
,
機能性構音障害
,
鼻咽腔閉鎖不全
Keyword:
器質性構音障害
,
運動障害性構音障害
,
機能性構音障害
,
鼻咽腔閉鎖不全
pp.180-185
発行日 2020年4月30日
Published Date 2020/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202384
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ここを押さえておこう
●構音障害とは,声帯で生成された喉頭原音を,声道の形態を変化させて言語音に変換する動作の異常であり,原因と病態により,器質性構音障害,運動障害性構音障害,機能性構音障害に分類される.
●発音の不明瞭さを主訴に外来受診する患者には,原疾患の診断・治療後である場合とそうでない場合があり,後者では神経筋疾患,粘膜下口蓋裂,機能性構音障害などを見逃さないようにする.
●通常の診察で異常が確認されなくても,患者の訴えがある限り,言語聴覚士による精査や専門科による原因検索につなげる.
●鼻咽腔閉鎖不全による共鳴障害(開鼻声)と子音の歪みも併存することが多く,一緒に評価する.
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