特集 眼瞼痙攣
2 眼瞼痙攣の病態
鈴木 幸久
1
1JCHO三島総合病院眼科(三島市)
キーワード:
眼瞼痙攣
,
ジストニア
,
ドパミン受容体
,
ベンゾジアゼピン関連薬
,
ポジトロン断層法
Keyword:
眼瞼痙攣
,
ジストニア
,
ドパミン受容体
,
ベンゾジアゼピン関連薬
,
ポジトロン断層法
pp.107-112
発行日 2020年2月5日
Published Date 2020/2/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001543
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眼瞼痙攣は,顔面上部の筋の不随意運動を特徴とし,書痙や痙性斜頸などとともに局所性ジストニア(focal dystonia)という疾患群に分類されている。眼瞼痙攣には,誘因なく発症する本態性眼瞼痙攣のほかに,ベンゾジアゼピン関連薬など神経精神科系薬の長期投与に伴って発症する薬剤性のものや,外傷やパーキンソン病,進行性核上麻痺など他の疾患に続発するものも報告されている。本態性眼瞼痙攣の病因を含め,眼瞼痙攣の病態についてはまだ不明な点が多いが,眼瞼痙攣は脳内の機能的異常によって起こると考えられており,いくつかの仮説が提唱されている。現在考えられている眼瞼痙攣の病態について紹介する。
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