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Review Article
軟骨伝導の原理と臨床応用—軟骨伝導補聴器
Mechanism of cartilage conduction and its clinical application: cartilage conduction hearing aids
西村 忠己
1
,
細井 裕司
2
Tadashi Nishimura
1
,
Hiroshi Hosoi
2
1奈良県立医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科
2奈良県立医科大学
pp.234-245
発行日 2019年3月20日
Published Date 2019/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201960
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Summary
●軟骨伝導は気導,骨導とは異なる特徴をもつ新しい伝導様式で,その特徴を生かすことでさまざまな音響機器への応用が可能である。
●軟骨伝導を用いた補聴器(軟骨伝導補聴器)は外耳道閉鎖症でも使用可能で,骨導補聴器と同等以上の効果が期待できる。
●片側外耳道閉鎖症であっても,装用することで聞き取りの改善,方向感の改善などの効果を認める。
●装用感,審美性に優れ,外科的な治療を必要としない。試聴することが可能で,装用に伴うリスクはほぼ認めない。外耳道閉鎖症では大きな選択肢の1つであるといえる。
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