Japanese
English
特集 レーザー治療の最前線—コツとピットフォール
耳鼻咽喉科領域におけるレーザー治療
Laser treatment in otolaryngology
櫻井 一生
1
Kazuo Sakurai
1
1藤田保健衛生大学耳鼻咽喉科学教室
pp.770-775
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201388
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●1961年にルビーレーザーが網膜剝離に対する光凝固治療に応用されて以降,医療用レーザー装置の開発・発展とともに広く使用されるようになった。
●耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域においては,最初にアルゴンレーザーとCO2レーザーが臨床応用され,その後,半導体レーザー,ルビーレーザー,Nd:YAGレーザー,Ho:YAGレーザー,KTP/YAGレーザーなどが使用されるようになった。
●同領域では,主にレーザーのもつ,切開・凝固・蒸散の特性をいかした低侵襲手術に幅広く利用されている。
●レーザーを安全かつ適切に臨床応用するためには,このようなレーザー光の光学特性をよく理解する必要がある。また使用に当たっては,保守管理を定期的に行う,機器の仕様を正確に把握する,十分な安全対策を施す,手術適応を考慮することが重要である。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.