Japanese
English
特集 抗菌薬を使いこなす
《咽喉頭・頭頸部領域》
性感染症
Sexually transmitted infection
余田 敬子
1
Keiko Yoda
1
1東京女子医科大学東医療センター耳鼻咽喉科
pp.437-444
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201323
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●口腔咽頭梅毒では,梅毒特有の病変である初期硬結,硬性下疳,粘膜斑,口角炎がみられ,診断の契機となりやすい。
●梅毒の治療には,ベンジルペニシリンベンザチン 400万単位またはアモキシシリン500mg 1日3回,ペニシリンアレルギーの場合はミノサイクリン100mgを1日2回,第1期は2〜4週間,第2期は4〜8週間,感染後1年以上または感染時期不明の場合では8〜12週間投与する。
●淋菌とクラミジアの咽頭感染は無症候感染例が多いが,一部の感染者は咽頭炎,扁桃炎,上咽頭炎を発症する場合がある。
●淋菌の咽頭感染にはセフトリアキソンを,クラミジアの咽頭感染ではアジスロマイシンまたはクラリスロマイシンを投与し,治療2週間後に治癒確認検査を実施する。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.