Japanese
English
特集 頸部腫瘤を見極める
神経原性腫瘍
Neurogenic tumor—diagnosis and treatment
小野 剛治
1
,
梅野 博仁
1
Takeharu Ono
1
,
Hirohito Umeno
1
1久留米大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
pp.658-664
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201052
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POINT
●神経原性腫瘍の診断には,詳細な病歴問診,画像検査,吸引細胞診検査が有用である。
●術前に可能な限り起源神経を予測し,神経脱落症状についてのインフォームドコンセントを十分に行う。
●手術は基本的に機能保存を目的とした被膜間摘出術を行う。
●手術の際に起源神経を同定し,腫瘍上神経束の少ない部分を切開する。
●悪性神経鞘腫の診断には病歴が非常に重要であり,画像や吸引細胞診検査では診断が困難な場合が多い。手術は十分な安全域をつけ,腫瘍を摘出する必要がある。
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