特集 悪性か? 良性か? 開業医のためのがんの見つけ方
症状・所見からのアプローチ
上・中頸部腫脹―リンパ節転移,炎症性,囊胞などの鑑別
小野 剛治
1
,
梅野 博仁
1
Takeharu Ono
1
,
Hirohito Umeno
1
1久留米大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
頸部腫脹
,
転移性リンパ節腫大
,
HPV関連中咽頭癌
Keyword:
頸部腫脹
,
転移性リンパ節腫大
,
HPV関連中咽頭癌
pp.903-906
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000228
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はじめに
頸部腫脹は日常診療の中で比較的遭遇する機会の多い病態である。その原因は腫瘍性,炎症性,先天性に大きく分けられ,常に悪性腫瘍の存在を念頭に置き,鑑別疾患を考える必要がある。診療所での先天性,および感染性疾患と悪性疾患の鑑別が可能となれば,速やかに高次医療機関へ精査を依頼し,速やかに治療が開始できる。さらには患者の予後が改善できるかもしれない。
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