特集 てこずった症例・難治症例にどう対応するか
がん
気道狭窄をきたしECMO下に甲状腺全摘出術を行った甲状腺乳頭癌症例
宮﨑 瑞穂
1
,
小野 剛治
1
,
佐藤 文彦
1
Mizuho Miyazaki
1
,
Takeharu Ono
1
,
Fumihiko Sato
1
1久留米大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
気道狭窄
,
ECMO
,
甲状腺全摘出術
,
甲状腺乳頭癌
Keyword:
気道狭窄
,
ECMO
,
甲状腺全摘出術
,
甲状腺乳頭癌
pp.1193-1195
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001286
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はじめに
甲状腺乳頭癌は一般的に進行が緩徐で予後が良好である。しかしながら腫瘍増大にともない,気管内腔へ広範囲に浸潤する場合,気管内挿管,および気管切開による気道確保が困難となる場合がある。本稿では,甲状腺乳頭癌の気管内腔浸潤例に対し,体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)を用い,全身麻酔下に甲状腺全摘出術,および気管合併切除術を行った症例を経験したので報告する。
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