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特集 新しい指定難病制度を理解する
≪耳鼻咽喉科領域の指定難病≫
オスラー病
Osler disease(hereditary hemorrhagic telangiectasia)
西野 宏
1
Hiroshi Nishino
1
1自治医科大学医学部耳鼻咽喉科学講座
pp.192-196
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200844
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POINT
●鼻出血,消化管出血,腹痛,口腔内出血,発熱,全身倦怠感,痙攣,頭痛の症状を呈する。
●診断基準と重症度分類がある。
●常染色体優性遺伝を示す。
●endoglin(ENG)遺伝子の変異を認めるHHT1とactivin receptor-like kinase 1(ACVRL1)遺伝子の変異を認めるHHT2のタイプがある。
●遺伝学的検査(ENG遺伝子,ACVRL1遺伝子,SMAD 4の変異)の結果のみで診断は可能である。
●症状を用いての診断では,反復する鼻出血,末梢血管拡張症,内臓病変,家族歴の有無で判定する。
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