〈原著論文抄録〉
オスラー氏病について,他
松本 維明
1
,
大国 剛
1
,
蔭山 亮市
1
1大阪労災病院皮膚科
pp.1247
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200432
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家族内発生,出血及び毛細血管拡張の認められた20歳の女子,18歳の女子及び30歳の男子の3例のオスラー氏病症例を報告し,本症の文献的考察を行つた。Gjessingによれば本症は家族内発生,出血及び毛細血管拡張のtriasをもつた疾患である。遺伝に関しては極めて不明確な場合が多いが,本症の他の徴候である出血及び毛細血管拡張も夫々特異的なものではなく,Bean et al. は明らかに遺伝を認めないものをvenouslakeという独立疾患としている点等より家族内発生,出血及び毛細血管拡張のtriasをもつたもののみを本症とするのが妥当であると思われる。
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