Japanese
English
特集 漢方薬を使いこなす
《疾患・症候への処方の実際》
口腔乾燥症・口内炎・味覚障害
The use of Kampo medicine for treating dry mouth, oral mucositis and taste disorder
山村 幸江
1
Yukie Yamamura
1
1東京女子医科大学耳鼻咽喉科
pp.1102-1106
発行日 2015年12月20日
Published Date 2015/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200785
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●漢方薬は口腔領域疾患のうち特に口腔乾燥症,口内炎,心身医学的要因による顎関節症,舌痛症や広義の口腔内不定愁訴に有用とされる。
●口腔乾燥症には白虎加人参湯,麦門冬湯が汎用される。
●口内炎には立効散,半夏瀉心湯,黄連湯,茵陳蒿湯などが用いられる。半夏瀉心湯は化学療法に伴う口内炎の治癒を促進させるとのエビデンスがある。
●味覚障害に対しての漢方薬の適応は確立されていないが,小柴胡湯,補中益気湯,半夏瀉心湯や黄連解毒湯などが用いられる。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.