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特集 診療で役に立つ味覚・嗅覚障害の知識
《味覚》
味覚障害の治療
Treatment of taste disorders
山村 幸江
1
Yukie Yamamura
1
1東京女子医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.1008-1012
発行日 2019年11月20日
Published Date 2019/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202226
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POINT
●味覚障害の治療は亜鉛補充療法を主体に,病態に応じて唾液分泌促進薬,抗うつ薬,鉄剤,ビタミンB12,漢方薬などを選択する。
●血清亜鉛値は60μg/dL未満を亜鉛欠乏症,60〜80μg/dL未満を潜在性亜鉛欠乏症と判断する。午前の値は高く,午後・食後は低下するので,経時的評価には同一時間帯での測定が望ましい。
●亜鉛補充療法の効果を得るには数か月を見込む。亜鉛投与量が過少・過剰とならないよう,血清亜鉛値は1〜2か月ごとに確認する。
●味覚障害の一部には舌痛症治療に用いる抗うつ薬や漢方が有効である。
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