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特集 漢方薬を使いこなす
《疾患・症候への処方の実際》
咽頭炎・扁桃炎に対する漢方治療の実際
Kanpo for pharyngitis and tonsillitis
阿部 秀晴
1
,
將積 日出夫
1
Hideharu Abe
1
,
Hideo Shojaku
1
1富山大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科学教室
pp.1108-1112
発行日 2015年12月20日
Published Date 2015/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200786
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POINT
●咽頭炎・扁桃炎の診療の中心となる六病位は主に,表〜半表半裏の症状が関連する太陽病期・少陽病期・少陰病期である。
●急性咽頭炎・急性扁桃炎では小柴胡加桔梗石膏や桔梗湯がカバーする証が広く使いやすい。
●感冒による咽頭炎の初期治療に漢方を用いる際は,太陽病期か少陰病期を見極め,前者ならば葛根湯,後者ならば麻黄附子細辛湯を用いることが多い。
●習慣性扁桃炎の発作予防には柴胡清肝湯が使いやすく,PFAPA症候群などの周期性発熱を呈する自己炎症性疾患にも効果がある可能性がある。
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