Japanese
English
特集 心へのアプローチ—心療耳鼻咽喉科外来
心因性難聴
Psychogenic hearing loss
坂田 英明
1
,
富澤 晃文
2
Hideaki Sakata
1
,
Akifumi Tomizawa
2
1目白大学耳科学研究所クリニック
2目白大学保健医療学部言語聴覚学科
pp.868-876
発行日 2015年10月20日
Published Date 2015/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200737
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POINT
●病態は,健診難聴,狭義の心因性難聴,ASD,のちに精神神経疾患に移行する場合などさまざまであるので,診断には十分注意が必要。
●訴えがしっかりしている片側性の難聴を突発性難聴と間違えない。
●健診や耳鼻咽喉科での聴力検査の結果に比べ,自覚症状に乏しかったり,保護者も気になっていないことが多い。
●検査は純音聴力検査のみでは不確実であり,SR,OAE,自記オージオグラム,語音明瞭度検査,ABR,ASSRなどを適宜組み合わせる。
●心理カウンセリングが中心となるが,実際は有効であることは少ない。問題点が何であるかを可能な限り明らかにし,悪化させない。発達障害など併存障害ある場合は小児精神神経科と連携する。
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