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特集 小児難聴Update
小児心因性難聴
Psychogenic deafness in children
佐藤 美奈子
1,2
Minako Sato
1,2
1東京電力病院耳鼻咽喉科
2慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科
pp.128-132
発行日 2014年2月20日
Published Date 2014/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102731
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POINT
●小児心因性難聴の典型例は両側性感音難聴で,7歳から10歳の女児に多いとされてきた。
●社会環境の変化に伴い,一側性感音難聴の症例,男児の症例の割合が増加している。
●発症には,患児を取り巻く環境にある問題が心因となることが多いが,その内容は時代とともに家庭における問題から学校における問題へと変化してきている。
●患児自身のもつ問題,すなわち内因子の1つとして,注意欠陥・多動性障害(ADHD)が注目されている。
●心因性難聴に対する心理治療は,速やかな回復を示す症例を増やし,聴力が変動する症例を減少させる効果がある。
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