Japanese
English
特集② 今また結核を見直す
口腔・咽頭結核
Tuberculosis in the oral cavity and the pharynx
平海 晴一
1
,
佐藤 宏昭
1
Harukazu Hiraumi
1
,
Hiroaki Sato
1
1岩手医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.729-733
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200708
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Point
●口腔・咽頭結核は稀であるが,上咽頭,舌に比較的好発する。前者は20〜40代の女性,後者は50歳以上の男性に多い。
●上咽頭結核は滲出性中耳炎をはじめとする耳症状を,舌結核は潰瘍をきたし疼痛を伴いやすい。頸部リンパ節腫脹の合併頻度は高い。
●臨床症状と結核菌検査,免疫学的検査,画像診断,組織学的検査から総合的に診断するが,口腔・咽頭結核では組織学的検査が比較的施行しやすく有用である。
●耐性化を招かないように呼吸器科医師と連携して治療にあたるべきである。
●HIV感染は結核のリスク因子であるため,HIV感染の合併にも留意する必要がある。
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