Japanese
English
特集 最新の補聴器診療—補聴器による聴覚リハビリテーション
補聴器で耳鳴を制御する
Alleviation of tinnitus by hearing aids
高橋 真理子
1
Mariko Takahashi
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室
pp.310-316
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200555
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●耳鳴は,聴覚入力不足による中枢神経の過活動により生じると考えられている。
●聴覚入力不足に対して補聴器を用いて音を入力することにより,中枢の過活動を抑制する。
●耳鳴治療に用いる補聴器には,一般的な補聴器以外に,耳鳴治療器付き補聴器がある。
●耳鳴治療に対する音響療法の選択には,耳鳴の苦痛度,難聴を評価して総合的に判断する。
●耳鳴治療器付き補聴器は耳鳴治療に用いる医療機関向けの医療機器であり,その処方,調整は医療行為になる。したがって,補聴器販売店が独自で処方,調整することはできない。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.