増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール
部位別診断法
Ⅲ.口腔・咽頭・唾液腺
下咽頭・頸部食道癌
白倉 聡
1
,
別府 武
1
1埼玉県立がんセンター頭頸部外科
pp.214-219
発行日 2014年4月30日
Published Date 2014/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102836
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画像診断の狙い
下咽頭・頸部食道癌は早期発見例の増加や治療法の進歩により予後が向上してきたとはいえ,現在も予後不良な疾患である。疾患の治療法については周囲組織への浸潤の有無や程度により決定され,それが局所制御率と予後に関係する。診断例が飛躍的に増えてきた表在癌や,症例数は少ないが喉頭温存可能な部分切除適応例においては,その正確な病変の範囲が重要になってくるのはいうまでもない。実際に治療にあたる耳鼻咽喉科・頭頸部外科医は,さまざまな画像所見を組み合わせて正確に疾患の評価を行っていくことが第一歩となる。ここでは,各画像診断においてどのようなことを重視すべきかを具体例を挙げて詳しく述べる。
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