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特集 咽頭癌・頸部食道癌の治療戦略Update
≪個別化治療の現在≫
EBVからみた上咽頭癌の個別化治療
Individualized treatment for nasopharyngeal carcinoma based on EBV-associated biomarker
室野 重之
1
,
吉崎 智一
1
Shigeyuki Murono
1
,
Tomokazu Yoshizaki
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.798-806
発行日 2014年9月20日
Published Date 2014/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200003
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POINT
●EBVと上咽頭癌の関係について,発癌機構および高転移能は解明されてきたが,これまで臨床的な応用はなされていない。
●HPVと中咽頭癌の関係とは異なり,EBVの有無に基づく個別化治療への傾向はない。
●血漿中のEBV DNAは,上咽頭癌の診断だけでなく,病勢監視にも有用である。
●治療前および治療後の血漿中EBV DNAは予後と関連付けられる。後者がより強い相関を示す。
●治療後の血漿中EBV DNAに基づく補助化学療法の重要性に関する臨床試験が,好発地域で行われている。
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