増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール
部位別診断法
Ⅲ.口腔・咽頭・唾液腺
上・中咽頭癌
遠藤 一平
1
,
吉崎 智一
1
1金沢大学附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.208-213
発行日 2014年4月30日
Published Date 2014/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102835
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
画像診断の狙い
上・中咽頭癌の画像診断に期待されるのは,直視下で観察が困難な粘膜下や深部組織への進展の把握,resectability,治療効果判定などである。上咽頭は軟口蓋より上方の咽頭腔をさす。上咽頭腫瘤の鑑別では,上咽頭癌のほかには血管線維腫,Tornwaldt囊胞,咽頭扁桃肥大,悪性リンパ腫などがある。中咽頭は,上咽頭から続く喉頭蓋谷までの範囲をいう。中咽頭病変では中咽頭癌,悪性リンパ腫,口蓋扁桃肥大,貯留囊胞,小唾液腺由来の腫瘍などが挙げられる。
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.