増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール
部位別診断法
Ⅲ.口腔・咽頭・唾液腺
pick upミニレクチャー
上咽頭血管線維腫
菅澤 正
1
1埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科
pp.224-226
発行日 2014年4月30日
Published Date 2014/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102838
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画像診断の狙い
上咽頭血管線維腫(juvenile nasopharyngeal angiofibroma:JNA)治療の第一選択は手術であり,経口蓋法,鼻側切開法,midfacial degloving法,側頭下窩法などさまざまな手術アプローチが報告されているが,近年内視鏡手技の進歩とともに,内視鏡下アプローチがその適応を拡大させている。JNAは画像診断で診断可能であり,進展範囲を正確に評価することで上記のさまざまなアプローチから適切な方法を選択可能とする1)。
また,JNAは思春期の男性に好発し,顔面骨はまだ発育途上であり,骨切の必要ない低侵襲な内視鏡下アプローチが可能であるかどうかの判断はきわめて重要である。
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