増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール
部位別診断法
Ⅲ.口腔・咽頭・唾液腺
口腔癌
鬼塚 哲郎
1
1静岡県立静岡がんセンター頭頸部外科
pp.200-206
発行日 2014年4月30日
Published Date 2014/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102834
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画像診断の狙い
口腔癌における画像診断の最も重要な目的は,腫瘍の周囲への進展評価である。口腔癌の標準治療の柱は手術であり,切除断端が陽性になると治療の成功には著しく不利になる。よって断端陽性にならないような切除線や切除アプローチ,切除の適応があるかなどの評価や計画を立てるために画像診断は不可欠である。口腔は,軟部組織と顎骨を主とした骨組織が混在する部位である。口腔癌は切除範囲が大きくなればなるほど機能障害も増すため,適正な切除線を決めるための浸潤評価が重要となる。口腔癌は頸部リンパ節転移をきたしやすいが,ここでは原発巣について述べる。
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