Japanese
English
特集① においと嗅覚障害
嗅覚障害と風味障害について
Flavor disturbance induced by olfactory disorder
都築 建三
1
,
阪上 雅史
1
Kenzo Tsuzuki
1
,
Masafumi Sakagami
1
1兵庫医科大学耳鼻咽喉科
pp.962-967
発行日 2013年11月20日
Published Date 2013/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102662
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POINT
●ヒトの風味は,五感のほかに嚥下,記憶,心理・精神面も修飾され総合的に認知される感覚である。いずれの要素が障害されても,風味障害となり得る。
●風味障害を診断するために,嗅覚および味覚を正確に評価することが重要である。
●嗅覚障害例の約20~30%に味覚異常を訴えるが,その約半数は味覚正常(風味障害)である。
●「嗅覚・風味障害」:検査上,嗅覚障害あり,味覚障害なし。
「嗅覚・味覚障害」:検査上,嗅覚障害あり,味覚障害あり。
●風味障害は嗅覚障害の約10~50%に認め,50歳以上の女性に多い。原因は感冒が多い。突然に発症した重度の嗅覚障害例に多い。
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