Japanese
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特集① 耳管機能障害Update
耳管機能障害と中耳真珠腫
Dysfunction of eustachian tube in middle ear cholesteatoma
大田 重人
1
Shigeto Ota
1
1兵庫医科大学耳鼻咽喉科
pp.398-403
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102522
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POINT
●中耳真珠腫新鮮例213例の耳管機能を調査したところ,耳管狭窄症41.8%,鼻すすり型耳管開放症29.1%であった。
●さらに,耳管機能障害と鼓室形成術(closed法)施行後の経過についても調査した。
●耳管狭窄症の再形成性再発率は高い傾向であったが,有意差はなかった(p=0.07)。
●鼻すすり型耳管開放症では,術後も鼻すすり癖を継続すると再形成性再発率は有意に高かった(p<0.001)。
●耳管機能障害は,中耳真珠腫形成や術後再陥凹の一因であり,耳管機能を術前に把握しておく必要がある。
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