Japanese
English
特集① 耳管機能障害Update
耳管機能障害の画像診断
Imaging of eustachian tube dysfunction
吉田 晴郎
1
,
髙橋 晴雄
1
,
森川 実
2
Haruo Yoshida
1
,
Haruo Takahashi
1
,
Minoru Morikawa
2
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座放射線診断治療学分野
pp.390-396
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102521
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POINT
●耳管の画像診断では,骨組織の描出に優れるCT検査,軟部組織のコントラスト分解能に優れるMR検査を目的により使い分ける。
●耳管開放症では,軟骨部中点付近や峡部付近でもガス像が認められ,軟骨部の開存範囲が正常群よりも有意に長いことが診断のポイントである。
●耳管開放症では症状が臥位で消失するため,可能であれば座位型CTや補助いすを用いて撮影時の体位を工夫する。
●耳管狭窄症では,耳管骨部全長での骨枠狭小化および耳管内腔の軟部組織腫脹が認められる。
●腫瘍による耳管圧排では,画像および耳管機能検査で耳管狭窄症が考えられても全例が中耳炎所見を呈するわけではないことに注意する。
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