特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方
Ⅴ 処置中・処置後の急変への対応法
耳管通気
大島 猛史
1
1東北大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
pp.254-257
発行日 2013年4月30日
Published Date 2013/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102487
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Point
◆急激に高圧で多量の送気をすることは厳禁。滲出性中耳炎のなかにも「耳管閉鎖不全」は珍しくなく,図らずも過大な通気となることがある。
◆カテーテル法だけでなく,逆通気法でも事故の報告が多く注意が必要。ポリッツェルゴム球を使った逆通気は圧の調節がしにくく,多量の送気となりやすい。ブリューニングス拡大耳鏡などを使用したほうがよい。
◆急変時は瞬時に重症度を推定し,迅速に対応しなければならない。
◆不可抗力による事故もあるが,多くは慎重な操作で防げる。
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