Japanese
English
特集 基本診察・処置・手術のABC
《耳領域》
鼓室処置と耳管通気
Conservative treatments of the middle ear and insufflation of the Eustachian tube
増田 正次
1
Masatsugu Masuda
1
1杏林大学医学部耳鼻咽喉科
pp.306-309
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201543
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Point
●鼓室処置の際に合併症を生じる可能性のある危険部位を覚える。
●結核,悪性腫瘍,ANCA関連性中耳炎,好酸球性中耳炎を漫然とした鼓室処置で見過ごさない。
●上級医の指導のもと,大きな肉芽はなるべく鉗除し縮小させる。
●中耳・内耳に障害を起こす薬剤は鼓室処置の際に使用しない。
●耳管通気を行う前に,通気をしても危険な耳ではないか問診と耳内観察を行う。
●耳管通気の前に,毎回必ず耳管カテーテルから実際に空気を噴出させて空気圧とカテーテル内異物の有無を確認する。
●耳管通気は致死的合併症を生じる手技であることを認識する。
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