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特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―外来処置,手術のコツ,注意点
6.耳管通気,処置について
6.Method of the eustachian tube inflation
高崎 賢治
1
Kenji Takasaki
1
1長崎大学大学院医歯薬総合研究科展開医療科学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
pp.1027-1031
発行日 2007年12月20日
Published Date 2007/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101183
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Ⅰ.はじめに
耳管通気は耳鼻咽喉科専門医にとって最も重要で特殊な手技であり,日常診療で以前より頻繁に行われている息の長い処置法である。対象疾患は,外来診療での耳管機能不全を含め,中耳疾患の検査,治療の全般にわたり1),また患者の病状によっては原因不明の感音難聴による耳閉感,耳鳴に対しても行われていることがある2)。その方法は,カテーテル耳管通気,ポリッツェル球耳管通気,また特殊な例としてゴム風船を用いた方法などがあるが3),現在の保険診療で認められている,成人に対するカテーテル耳管通気法,小児に対するポリッツェル球耳管通気法について,筆者が行っている方法を中心に述べる。
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