特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方
Ⅱ 最新の蘇生手技・救急対処法
熱傷の処置法
塩見 直人
1
,
小池 薫
2
1済生会滋賀県病院救命救急センター・救急科
2京都大学初期診療・救急医学分野
pp.44-49
発行日 2013年4月30日
Published Date 2013/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102446
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Point
◆軽症例は局所療法だけで治癒するが,重症例は全身管理を必要とし,初期診療が転帰に影響する。
◆熱傷の処置においては重症度判定が重要であり,従来から熱傷部位,熱傷面積,熱傷深度などにもとづいて行われている。
◆創部の処置は面積や深達度に応じて外用薬,被覆材を使い分ける必要がある。
◆熱傷の処置に関するガイドラインが,日本熱傷学会(2009年)および日本皮膚科学会(2012年)から公表されているが,軽症例も含めた一般的な熱傷処置については日本皮膚科学会のガイドラインがわかりやすい1)(以下の概説におけるガイドラインとは,日本皮膚科学会が作成した「創傷・熱傷ガイドライン」を指す)。
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