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特集 知っておきたい皮膚科の知識―専門医の診方・治し方
帯状疱疹
Herpes zoster
髙木 敦
1
,
池田 志斈
1
Atsushi Takagi
1
1順天堂大学医学部皮膚科
pp.927-929
発行日 2011年11月20日
Published Date 2011/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101999
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Ⅰ.定義概念
帯状疱疹は,水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV)の再活性化により生じるウイルス感染症である。水痘に罹患後,VZVは末しょうの知覚神経を通じて,三叉神経節や脊髄後根神経節などの神経細胞に潜伏し,数年から数十年の潜伏期間後再発する。その発疹は水痘と異なり,限局した神経支配領域に帯状の水疱形成を呈し,神経痛様の疼痛を伴う。本疾患では後遺症として帯状疱疹後神経痛(post-herpetic neuralgia:PHN)が問題となり,治療に抵抗性で難渋する症例もしばしばみられる。
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