Japanese
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特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―疼痛への対応
三叉神経
Trigeminal neuralgia
池田 勝久
1
Katsuhisa Ikeda
1
1順天堂大学医学部耳鼻咽喉科学講座
pp.213-217
発行日 2011年3月20日
Published Date 2011/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101770
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Ⅰ.はじめに
三叉神経は脳神経中最も大きく,知覚性と運動性成分を含んでいる。第1枝は眼神経,第2枝は上顎神経,第3枝は下顎神経と称し,主として顔面,外耳道,鼻副鼻腔・口腔内の知覚にかかわる知覚線維と咬筋を主として支配する運動神経から構成されている。さらに,他の脳神経に由来する副交感神経線維を涙腺,鼻腔粘膜,口腔粘膜に分布している。したがって,日常臨床で三叉神経が責任部位となる疼痛はきわめて広範な臓器と多彩な疾患が関与している。
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