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あとがき
丹生 健一
pp.90
発行日 2011年1月20日
Published Date 2011/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101743
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私ごとですが,先日50歳になりました。ちょうどその日は回診日。遅れて真っ暗なカンファレンス室に入っていくと,いきなりクラッカーが鳴って明りがつき,目の前にバースデーケーキが二つ。教授になって今年で10年目。新人達にとって兄貴分でいたつもりが,いつの間にか親子ほどの年の差になりつつあります。会議や出張で一緒に過ごす時間も少なくなり,たまに会ったらガミガミいっているようじゃあ嫌われるだけですね。10年後の誕生日も祝ってもらえるように,50代は『ちょい良い親父』になろうと思います。という訳で,家庭でも頑固親父な私に家内が教えてくれた詩を紹介します。教授室のコルクボードに貼ってあるのですが,なかなかこの通りにはいきません。
親の祈り(一部抜粋)
神様 もっと良い私にしてください。―子どもの小さい間違いには目を閉じて,良いところを見させてください。良い所を心からほめてやり,伸ばしてやることができますように。―子どもが自分で判断し自分で正しく行動していけるよう,導く知恵をお与えください。感情的にしかるのではなく正しく注意でしてやれますように。―子どもが心から私を尊敬し慕うことができるよう,子どもの愛と信頼にふさわしい者としてください。(マリオン・B・ダーフィーの『祈り』より)
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