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特集 診療所で必要な救急処置
4.心肺停止への対応
4.Approach to the patient with CPA
山元 良
1
,
堀 進悟
1
Ryo Yamamoto
1
1慶應義塾大学医学部救急医学
pp.207-212
発行日 2009年3月20日
Published Date 2009/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101392
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Ⅰ.はじめに
除細動(basic life support:BLS)やadvanced cardiac life support(ACLS)が普及している現在,心肺停止患者への対応は広くマニュアル化されている。診療所など小規模医療施設において,心肺停止患者に正確かつ迅速な対応を行うためには,BLSとACLSの内容を知ることが不可欠であり,さらに具体的処置の医学的根拠を知ることが高いレベルの心肺蘇生を可能にすると考えられる。そこで,ここではまずBLSとACLSの基本的な位置づけを説明し,BLSおよびACLSの具体的内容とその医学的根拠を示した後に,具体的事例を挙げながら実践的な心肺停止患者への対応を解説していきたい。
なお,小児に対する一次救命処置であるpediatric basic life support(PBLS)を学ぶことで,小児の心肺停止患者への対応も可能になるが,ここでは省略させていただいた。
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