Japanese
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特集 診療所で必要な救急処置
3.診療所における気道閉塞への対応
3.Management of upper airway obstruction in otolaryngology clinic
佐藤 公則
1
Kiminori Sato
1
1佐藤クリニック耳鼻咽喉科
pp.199-205
発行日 2009年3月20日
Published Date 2009/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101391
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Ⅰ.はじめに
耳鼻咽喉科診療所で気道閉塞への対応,すなわち気道確保が必要になる場合は以下の2つの状況がある。
1.気道を直接閉塞させる病態
耳鼻咽喉科・頭頸部外科疾患あるいは手術に伴い上気道が閉塞したとき(炎症性浮腫,術後浮腫,外傷,腫瘍など)の気道確保である。
2.意識障害を引き起こす病態
ショック,急性呼吸不全,急性循環不全(呼吸・心機能障害)などによる意識障害に伴う救急蘇生時の気道確保である。
耳鼻咽喉科診療所の多くでは,耳鼻咽喉科医が1人で診療を行っており,関連したほかの診療科と連携が取りにくい。よって緊急時の気道確保は耳鼻咽喉科医1人と看護スタッフにより行わざるをえない。
本稿では耳鼻咽喉科診療所で必要な救急処置のうち気道閉塞への対応を述べる。なお,誌面の都合上,気道確保の各方法の手技は割愛する。
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