特集 オフィスサージャリー・ショートステイサージャリー
5.鼓膜チューブ留置術
岩崎 聡
1
1浜松赤十字病院耳鼻咽喉科
pp.41-47
発行日 2008年4月30日
Published Date 2008/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101244
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Ⅰ はじめに
鼓膜チューブ留置術は,薬物治療や耳管通気に対しても治癒が困難な難治性の滲出性中耳炎や反復性中耳炎などに行う外科的治療方法である。Armstrong1)が1954年にポリエチレンの換気チューブを鼓膜に留置したのが始めである。一般的には外来にて,局所麻酔下で施行され,幼少児など特別な場合は全身麻酔による短期入院となる。術直後から自覚症状が改善される有効な手術療法で,日常診療でよく行われているが,今回は本治療法の再確認のために役立ててもらえればと考える。
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