Japanese
English
目でみる耳鼻咽喉科
内視鏡下副鼻腔手術における鼻涙管開口部の同定
Confirmation of the inferior aperture of the nasolacrimal duct in endoscopic sinus surgery
太田 康
1
Yasushi Ohta
1
1自治医科大学さいたま医療センター耳鼻咽喉科
pp.548-550
発行日 2007年7月20日
Published Date 2007/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101111
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鼻内内視鏡の普及に伴い,鼻内法副鼻腔手術時における鼻腔側壁の操作には,より精密性が要求されるようになってきている。術後性上顎囊胞の開放1)または難治性の上顎洞病変の操作において,下鼻道を経由しての操作が必要になる。下鼻道には鼻涙管が開口しており,不用意な操作は鼻涙管の損傷を引き起こす可能性がある。鼻涙管開口部の損傷を防ぐためには,内視鏡下副鼻腔手術時に鼻涙管開口部を同定することが望ましい。鼻涙管開口部の同定法としては,①涙囊・鼻涙管造影の鼻・副鼻腔CT撮影,②手術時に涙点から注入した色素の鼻涙管開口部での内視鏡観察,の2つの方法が考えられる。
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