特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科のリハビリテーション―症例を中心に
各論
2.音声言語ならびに嚥下 2)在宅における嚥下障害のリハビリテーション
柴 裕子
1
1柴耳鼻咽喉科
pp.127-134
発行日 2007年4月30日
Published Date 2007/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101091
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Ⅰ はじめに
嚥下障害のリハビリテーションについて,筆者は耳鼻咽喉科開業医の立場から,在宅医療における嚥下リハビリテーションについて記載する。在宅において嚥下障害は多くの患者が抱える問題であり,その診断については喉頭ファイバーを用いた嚥下内視鏡検査が非常に有用であることを,自身の往診経験をもとに報告してきた1)。しかし,嚥下リハビリテーションについては,誰が行うのか,いかに行うのかその方法はいまだ確立されていない。そこで在宅における嚥下リハビリテーションのあり方を自らの症例を基に検討し,現状が抱える問題点と今後の課題について考察を加えた。
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