Japanese
English
目でみる耳鼻咽喉科
腎性上皮小体機能亢進症の1例
Hyperparathyroidism Secondary to Chronic Renal Failure
神野 定男
1
,
橋本 大
1
,
谷本 均
1
,
齋藤 幹
1
,
大津 雅秀
1
,
石田 春彦
1
,
丹生 健一
1
Sadao Jinno
1
1神戸大学大学院医学系研究科器官治療医学講座 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
pp.678-679
発行日 2003年9月20日
Published Date 2003/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100906
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近年,透析療法の進歩に伴い慢性腎不全患者の予後が改善する一方で,内科的治療に抵抗し外科的治療を必要とする高度の腎性上皮小体機能亢進症の症例も増加傾向にある1)。今回われわれは,慢性腎不全による血液透析中に保存的治療の困難な腎性上皮小体機能亢進症をきたした症例に対して上皮小体摘出術を行ったので報告する。
症例:49歳男性。
主訴:高リン血症。
現病歴:28歳時に慢性腎不全と診断され,38歳時より血液透析が導入された。47歳時に血清リン高値を指摘され二次性上皮小体機能亢進症と診断された。高PTH値,および高リン血症に対して炭酸カルシウムとビタミンDの投与を行ったが効果がなく,外科的治療を目的に2002年8月8日に当科を紹介され受診した。
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