目でみる耳鼻咽喉科
磁気治療器による鼻腔異物症例
森川 敬之
1
,
吉原 俊雄
1
,
高山 幹子
2
,
藤多 恒子
3
1東京女子医科大学耳鼻咽喉科教室
2霞ヶ関ビル診療所
3藤多クリニック
pp.916-917
発行日 2006年11月20日
Published Date 2006/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100856
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小児における鼻腔異物症例は日常診療においてしばしば遭遇する。しかし,磁気治療器による鼻腔異物はわが国において1例報告されているのみである1)。今回われわれは,外来診療にて偶然発見された両側に存在した稀な鼻腔内磁気治療器異物1例について報告する。
症例
患者:11歳,女児
主訴:右鼻内異物(外来にて偶然発見)
現病歴:鼻アレルギーにて近医に鼻処置のため通院していたところ,2000年4月の処置中,右鼻腔内に金属性と思われる硬性の異物が認められた。2日間にわたり除去を試みたが摘出不可能であったため,同日当科を紹介され受診した。
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