Japanese
English
目でみる耳鼻咽喉科
ピオクタニン注入にて同定し得た下咽頭梨状窩瘻例
A case of piriform sinus fistula diagnosed by injection of pyoktanin blue
重冨 征爾
1
,
山下 大介
1
,
鈴木 隆史
1
,
小形 章
1
Seiji Shigetomi
1
1横浜市立市民病院耳鼻咽喉科
pp.196-197
発行日 2007年3月20日
Published Date 2007/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100832
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下咽頭梨状窩瘻は下咽頭梨状窩から甲状腺近傍に向かう内瘻であり,反復する頸部膿瘍や急性化膿性甲状腺炎の原因疾患と考えられている。治療には瘻管の摘出が必要であるが,繰り返す炎症による癒着のため,術中瘻管の確認が困難となることがある。今回われわれは,直達喉頭鏡下で瘻孔開口部にピオクタニンを注入し,瘻管を容易に同定・摘出し得た症例を経験したので報告する。
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