特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―手術手技とコツ
3.ラリンゴマイクロサージェリー
倉富 勇一郎
1
1佐賀大学医学部耳鼻咽喉科学
pp.1037-1042
発行日 2006年12月20日
Published Date 2006/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100786
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Ⅰ.はじめに
ラリンゴマイクロサージェリー(喉頭微細手術,喉頭顕微鏡下手術)は喉頭,特に声帯病変に対して行われる最も基本的な手術の1つである。わが国では1966年の斉藤ら1)の報告に始まり40年が経過している。全身麻酔下に喉頭直達鏡で喉頭を展開して声帯を明視下に置き,手術用顕微鏡で拡大して手術操作を行うという基本的手技が確立し,普遍的となっている。その方法は多くの成書,手術書などに述べられているが,本稿では耳鼻咽喉科専門研修を始める医師に対してラリンゴマイクロサージェリーの準備やセッティングを含めて解説し,本手術のコツや基本的考え方を中心に述べることにする。
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