シリーズ DPCに対応したクリニカルパスの実際
⑥伝染性単核球症のクリニカルパス
田口 享秀
1
,
佃 守
1
1横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.708-712
発行日 2006年8月20日
Published Date 2006/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100742
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Ⅰ はじめに
近年の医療環境の流れとして,医療の標準化やevidence based medicineに代表される医療の質的改善が求められている。さらに医療資源の効率利用や在院日数の短縮化といった医療経済の見直し,電子カルテ化といった情報化,医療安全管理への関心の高まりなどが挙げられる。大学病院などの多病床をもつ病院では多くの職員が働いており,チーム医療や治療の明文化が必要であり,新人・研修医をはじめとした職員教育の重要性が増してきている。また,特定機能病院では包括評価が導入され,診断群別での対応が必要となってきている。このような医療環境の流れは,患者の医療への関心の高まりからきているものもあり,患者中心の医療への配慮が大切である。
このような多くの医療環境の変化に対応できるツールの1つとして,クリニカルパスが注目され,現在多くの医療施設で導入されつつある。当科においても以前よりクリニカルパスの導入を行っており1,2),その現状について報告する。
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