特集 顔面神経麻痺
3.顔面神経麻痺のレベル診断
村上 信五
1
,
稲垣 彰
1
,
本多 伸光
2
1名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻神経感覚医学講座
2愛媛大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.23-27
発行日 2005年1月20日
Published Date 2005/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100058
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Ⅰ.はじめに
顔面神経麻痺のレベル診断には,1)麻痺のレベル,2)神経障害のレベル,3)障害部位のレベルの3つが重要である。麻痺のレベルは表情運動の麻痺スコアで,神経障害のレベルは神経興奮性検査(NET)やelectroneurography(ENoG)などの電気診断で,また障害部位はアブミ骨筋反射や流涙,味覚検査などで理論的には診断できる。しかし,これらの諸検査は有用期間や診断的意義,限界が異なるため,よく理解して判断することが肝要である。
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