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眼振検査ABC
ABC's of the interpretation of nystagmus
國弘 幸伸
1
Takanobu Kunihiro
1
1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科
pp.269-279
発行日 2006年4月20日
Published Date 2006/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100042
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Ⅰ はじめに
眼振の観察はめまいの診断に欠かすことができない重要な検査であり,眼振所見のとりかたやその解釈についてはすでに多くの専門書がある。本稿では,これらの成書では詳しく記述されておらず読者が漠然と疑問を抱いているのではないかと思われる事項をとりあげて,できるかぎりわかりやすく述べようと思う。紙面の都合上,下眼瞼向き眼振や上眼瞼向き眼振などの中枢性眼振については触れない。また,個々の末梢・中枢疾患とそれらの疾患で出現する眼振やその発現機序についても原則として記載していない。これらについては機会を改めて述べたい。
本稿の記載内容はやや厳密さを欠くかもしれないが,研修医などの若い医師や第一線の臨床に携わる先生方が眼振検査に興味を持ってくださるきっかけとなれば筆者として幸いである。
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