連載 眼科薬物療法のポイント—私の処方・18
アカントアメーバ角膜炎の完成期と思われる像を呈した症例
石橋 康久
1
1筑波大学
pp.873-876
発行日 1990年6月15日
Published Date 1990/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908186
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患者は23歳の男性。16歳の頃より近視のため眼鏡を使用していたが半年前からコンタクトレンズ似下CLと略)を装用するようになった。ある日,CLを装用したまま就寝してしまい,翌日より左眼の充血,異物感があった。2〜3日様子をみていたが良くならないためCLの処方を受けた診療所を受診した。左眼角膜に傷があると言われ,抗生剤などの点眼で治療されたが良くならなかった。そのため他の眼科を受診したところ,そこでは角膜ヘルペスではないかと言われ,抗ウイルス剤,ステロイド剤などの点眼剤を処方された。しかし就眠できない程の痛みがあり,視力障害も強かったため筑波大学眼科を受診した。主訴:左眼視力低下,強度の眼痛
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