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連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・83
屈折矯正白内障手術
Refractive cataract surgery
深作 秀春
1
Hideharu Fukasaku
1
1深作眼科
pp.1730-1733
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904661
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はじめに
白内障手術での乱視問題は視力予後に大きく影響する。従来より,白内障手術時の切開創の縫合方法や縫合糸により術後乱視をコントロールしようとする試みがあった。しかし,切開を縫合することは必ず乱視を引き起こし,かつ縫合糸のゆるみによる乱視の変化が起こる。これが通常の切開創と縫合による乱視問題の本質である。
そこで,従来は切開創を開く力となった眼圧などの自分自身の力を逆に切開創を閉じる方向に作用する切開創構築が必要となる。筆者は1990年より,自己閉鎖無縫合切開創手術を開始した(図1)。これにより,切開を縫合することにより引き起こされる乱視問題解決と,術後乱視の早期安定化が可能となった。
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