第53回日本臨床眼科学会専門別研究会1999.10.10東京
Closed Eye Surgery
三宅 養三
1
1名古屋大学医学部眼科学教室
pp.432-433
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906748
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第53回日本臨床眼科学会における「専門別研究会」の1つであるClosed Eye Surgeryは10月10日(日)の午前9時から12時までホールB (1)で,満員の盛況で行われた。以下,順にその講演要旨を記す。
第1席は名古屋大学の鈴木 聰氏による「網膜色素変性症への電気的人工網膜の応用」であり,留学先のWilmer Eye Instituteでde Juan教授らと行われた研究成果の発表であった。網膜局所を電気で刺激していわゆるphospheneを感知させ視細胞が機能消失している網膜色素変性症の患者がどのようにそれを認知できるかの臨床実験であった。患者はこの実験のためにvitrectomyを受けることを受託し,医師の質問に手術による実験中にはきはき答えているのがビデオで示され,大変印象的であった。将来電気刺激による人工眼を開発するにあたり,大変貴重な実験となろう。
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