日眼百年史こぼれ話・12
明治の眼科医の社会事業
三島 濟一
pp.1974
発行日 1999年12月15日
Published Date 1999/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906658
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日眼百周年記念誌では,大学の偉い先生の話よりは,地方にあって地域医療に貢献した多くの眼科医の記録を残したいと思い,記念誌の第5巻を計画した。各地の眼科医会,医師会,子孫の人々から膨大な史料を送っていただいたが,特に感銘を受けたのは,われわれの先輩が地域の先駆者として,多くの社会事業を興していたことである。郷土の若者教育のための育英基金の設立,衛生教育などはほとんどの人が手がけていた。このような先輩の活動に支えられて,日本の近代化が成し遂げられたのである。
ここでは,特に私の印象に残るいくつかの事例を紹介する。
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