特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来診療のポイント(主訴から診断まで)—私はこうしている
羞明
市川 一夫
1
1社会保険中京病院眼科
pp.38-40
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906529
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
羞明photophobiaは,「まぶしい」という症状の医学川語である。「まぶしさ」には,正常なものと,病的なものとがあるが,羞明は後者を指す。正常者でも「まぶしさ」を感じることが多くあり,近年のオフィスビルの照明環境や過剰な照明下では,必ずしも病人とは言えない人々が「まぶしさ」を訴える。照明学の用語で「グレア」もこの「まぶしい」を表現するものである。最近では,白内障・屈折手術などの術前・術後評価などのときに,この「グレア」という用語が眼科領域でも用いられることが多くなった。筆者が調べ得た範囲で,現在のこれらの用語の使われ方をまとめてZoom upに示した。
羞明を訴える疾患には,次頁の表のようなものが挙げられる。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.