特集 眼科検査法を検証する
Ⅴ.網膜・硝子体疾患
ICG螢光眼底検査法の基礎
飯田 知弘
1
1群馬大学医学部眼科学教室
pp.209-213
発行日 1998年10月20日
Published Date 1998/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906113
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インドシアニングリーン(ICG)螢光眼底造影は,脈絡膜血管造影として1973年に開発された1)。当初は赤外フィルムで記録する方法であり,解像力に乏しかった。本法が臨床的に応用されるようになったのは,1986年に撮影装置にビデオカメラが導人されて,画質が向上してからである2)。さらに最近,デジタルカメラを搭載した眼底カメラや走査レーザー検眼鏡(Scanning laser ophthal-moscope:SLO)を用いることで解像度の高い造影像が得られるようになり,本法はめざましい発展を遂げている3〜6)。
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